精液検査
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精液検査は、男性不妊症の診断・治療において最も基本となるものです。当院は男性不妊症の専門医院ですので、精液検査標準化ガイドライン(日本泌尿器科学会監修、2003年)に準拠した詳細な精液検査を行っています。
精液は、精液採取室(プライバシーの保たれた防音室)にて、ご自分で採取容器に全量を採取していただきます。2〜7日間の禁欲期間が適当とされていますが、当院では2〜3日間の禁欲での検査を推奨しています。また、精液所見は変動することがあるため、少なくとも2回は検査する必要があります。検査は精液採取室に隣接した検査室で行うため、採取容器を搬送していただくことはなく、精液が他人の目に触れることもありません。結果が出るまでに1時間ほどかかりますので、その間は外出されてかまいません。
当院では以下の項目について精液検査を行っています。
精液を採取後、室温にて15〜60分間静置した後、十分に液化、均一化させて検査します。
【精液検査項目】
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肉眼所見
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正常は黄白色(乳白色)〜白色です。血液が混じっていれば血精液、白血球が混じっていれば膿精液と診断されます。
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精液量
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重量法により測定します。精液量の基準値は2.0ml以上です。
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pH
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射精後1時間以内に、pH試験紙を用いて測定します。
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精子運動率
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精液を400倍の顕微鏡下に観察し、精子の直進運動とその速度を評価し、動きの良い精子と悪い精子(まったく動かない、動いていても前に進まない)の割合を算出します。精子運動率の基準値は50%以上です。
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精子濃度
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精子の動きを止めて、計算板を用いて精子数を算出します。精子濃度の基準値は1ml中2,000万個以上です。精子が見当たらない場合は、精液全量を遠心分離して、それでも精子がいないかを確認します。
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精子正常形態率
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精子を染色して、Krugerらのstrict criteriaに準じて精子形態を分類します。精子正常形態率の基準値は15%以上です。
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精子生存率
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動いていない精子は、生きているのか死んでいるのか分からないため、精子を染色して、生存を確認します。死んでいる精子は頭の部分が赤く染まります。精子生存率の基準値は生きている精子が75%以上です。
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白血球数
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精液中の白血球を染色して数えます。白血球数は1ml中に100万個以上あれば膿精液症と診断されます。
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【精液検査の基準値】
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実は日本人男性の精液所見の平均値(正常値)というのは分かっていません。それは普通に妊娠した男性は精液検査を受けることがないからです。
以下の精液検査の基準値は最低限のレベル(これ以上はないと妊娠がむずかしい)を示したものです。
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精液量
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2.0ml以上
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pH
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7.2以上
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精子濃度
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1ml中に2,000万個以上
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総精子数
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4,000万個以上
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精子運動率
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50%以上
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精子正常形態率
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15%以上
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精子生存率
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75%以上
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白血球数
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1ml中に100万個以下
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【精液所見の表現】
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乏精子症
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精子濃度が2,000万個/ml未満【動画】
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精子無力症
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精子運動率が50%未満【動画】
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奇形精子症
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形態正常精子が15%未満
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無精子症
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精液中に精子がいない
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【精液異常の頻度】
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男性不妊症外来を受診される患者さんの精液所見はだいたい次のようだとされています。とくに精子がまったく精液中にいない「無精子症」の男性が8%もいらっしゃるのに注目してください。
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